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当院ではX線を用いたCT、磁石と電波を用いたMRI、どちらの画像診断も可能です。
レントゲン検査や超音波検査では見つけづらい、体内の病変を発見することができます。
原則、検査中は体が動かないように、全身麻酔が必要となります。
またCT、MRIとも、より精密な検査を行うために造影剤を用いることがあります。
患者様の状態によっては、即日での検査も可能です。お困りの際は、ぜひ当院までご相談ください。

CT

CT検査とはX線を用いて、体の横断方向の断層像を撮影する検査です。
検査機器の進歩により、コンピューター上で任意の断面や3D像を作成することも可能となっています。
また造影剤を用いることで体内の血流状態の評価を行うことができます。通常のレントゲン検査に比べ、かなり小さな病変でも見つけることができ、様々な疾患の診断、状態評価に非常に有効です。
検査時間はほとんどの場合、30分未満であり、麻酔による負担も比較的小さなものです。

主な事例

腫瘍性疾患(ほとんどの領域の腫瘍の局在評価や転移の確認および手術支援)
門脈シャントや動脈管開存症などの血管奇形 / 腸閉塞(腸捻転や腸重積、消化管内異物など)
鼻腔内疾患(鼻炎、鼻腔内腫瘍など)/ 口腔内疾患(歯肉腫瘍、扁桃疾患、唾液腺疾患など)
歯牙疾患(根尖周囲病巣、歯原性腫瘍・嚢胞など)/ 肺疾患(腫瘍、肺炎、肺水腫など)/ 胆管閉塞 / 尿管結石

MRI

MRI検査とは強い磁石と電波を用いて、体の任意の方向の断層像を映しだす検査です。
MRI検査の有利な点は、他の検査では見ることが困難な脳や脊髄など神経系を描出できることで、脳脊髄疾患の診断には欠かせない検査法です。
検査時間は多くの場合60分ほどとCT検査に比べ長くなるため、MRI室内でも使用できる生体監視モニターを導入し、安全な検査に努めております。
なお、マイクロチップやインプラントが撮影に影響することがありますので、ご注意ください。

主な事例

椎間板ヘルニア(局在、脊髄内病変の評価)/ 脊髄疾患(炎症、梗塞、腫瘍など)
脳疾患(脳炎、脳腫瘍、奇形、出血、梗塞など)/ 筋炎、関節炎 / 膝関節の評価(前十字靭帯断裂など)


CT・MRI検査をご検討中の患者さまがおられるときは、当院までご相談ください。
下記ページをご参照いただき、「診療依頼書」(各科共通)の記入、FAXをお願いいたします。
その上で、患者さまには一度当院を受診していただき、画像検査に関する説明および予定組みをさせていただきます。
その際、直近の各種検査データ(血液検査、レントゲン検査データ等)をお持ちいただくようお願いいたします。
遠方などの理由で事前の受診が難しい患者さまに関しては、患者さまご自身で直接お電話していただくようご指示の程よろしくお願いいたします。
画像診断担当・市橋もしくは総合診療科・各獣医師が承ります。

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