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内視鏡外科endoscope

腹腔鏡による避妊手術

当院では犬の避妊手術は腹腔鏡を用いて行っております。年間約150症例ほど実施しており、熟練した獣医師及び看護師が手術にあたります。
合併症や術後の問題は非常に少ない手術です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

内視鏡(腹腔鏡・胸腔鏡)外科手術とは
傷口が小さく、痛みの少ない、動物たちの身体に優しい手術です。

従来であれば、胸やお腹を大きく切らなければならなかった手術を、5mm~1cmほどの数カ所の小さな傷で行う手術のことです。
5mm~10mmのトロッカーといわれる手術器具を通して体の中にカメラを挿入し、テレビモニターに映し出された画像を見ながら胸やお腹の中で手術を行います。
高度な技術が必要となり、内視鏡外科手術についての基本的な知識やルール、正しい適応を行うことで初めて安全な手術を行うことができます。

内視鏡外科手術のメリット

小さな傷で手術を行うことができる

  • 術後の痛みが少なく、動物の回復が早い
  • 特にハイリスクな動物への負担が少ない
  • 入院期間を短くすることができる
  • 術後の呼吸器合併症が少ない

お腹の中の湿潤環境を保つことができる

  • 胃腸の回復が早い
  • 手術後の癒着が少ない

拡大された鮮明な視野を得ることができる

  • 繊細な手術を行うことができる
  • 手術中の情報を共有することができる

内視鏡外科手術のデメリット

熟練した技術が必要である

  • 鉗子操作が難しい
  • 2次元の画像での手術のため遠近感が得にくい
  • 止血への対処が難しい
  • 手術時間が長くなる傾向にある

担当医 中川 優子

動物たちの身体に負担の少ない内視鏡外科手術に感銘を受け、幅広い手術で適応できるよう積極的に取り組んでいます。
2016年にはラスベガスにて内視鏡外科手術を研修し、奈良動物医療センターにおいて内視鏡外科手術の中心となって実績を積んでいます。

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