けいはんな動物病院開院予定のお知らせ
奈良動物医療センターは2013年の開院以来、吉田動物病院グループの基幹病院として日常的なケアから高度な診断、手術や治療の全てを行ってきました。
センターは主に救急、専門診療あるいは重症患者の診断・入院管理に対応する役割と日常の動物のケアや予防、飼育指導などの主治医としてしての役割に分かれます。この中で特に、救急や重症動物への対応はスタッフにとっては最優先すべき課題になります。
一方で、普段の動物のケアや健康管理も欠かせない大事な部分でもあります。
すべてが1つの病院で担えれば理想ですが、現状では重症患者へ対応が増え続けており、人手やスペース、時間の多くをそこに割かなければならなくなっております。そのため例えば、重症動物の診療が続くと予防や健康相談でも長い時間お待たせしたり、夜間診療や入院管理を担当する獣医師の場合には担当医として相談できる時間が十分に確保できないことがあります。このように急性期の対応を重視しないといけないこととそれにより犠牲になっている部分をなんとかできないかと苦慮しておりました。
そのような中で、センターの役割の一部を担う、もう一つの兄弟病院という計画が持ち上がり、普段の予防や健康管理に加え、動物の保護や飼い主へ飼育指導の施設を有する動物病院を開院することになりました。京都府精華町に春に開院予定のけいはんな動物病院です。
新しい病院はセンターに劣らない十分な診療機器を備え、当院の副院長である横内が赴任し、高いレベルの診療を目指します。センターでは専門科ではなかったエキゾチック動物診療も精力的に行っていく予定です。
このようにして新しい病院と役割分担を行い、奈良動物医療センターは救急対応・入院管理・重症の動物の対応をより精力的に行い、
安心を届けたいと思っております。
2020年12月
奈良動物医療センター
院長 作野幸孝
